《MUMEI》

図書室の扉の前。

「‥‥‥‥‥‥‥」

扉の取ってを握ったまま‥‥

ウチは固まってもうてた。

入るんが不安でしゃーない。

≪グ‥‥‥ッ≫

何をグズグズしとんねん。

第一あいつがおるとは限らへんのやから‥‥

とにかく入ってみな‥。

≪ドクン‥≫

取ってを握る手に力を込める。

それから‥‥‥

思いっきり押した。

≪キィ‥≫

思てたより簡単に開いた。

背の高い本棚。

そこにギッシリ並べられた‥‥

本‥

本‥

本‥。

普段あんまり来ーひんから‥‥

何か不思議な気分や‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫