《MUMEI》 青い瞳のレッド「俺が行きます」 「これは、ビジネスだよ、忍。私が行かなくてどうするんだい?」 旦那様が祐也と結ばれて一年後。 確かに、春日グループに利益をもたらす新薬を開発したその人物を説得する為にアメリカに行くのはビジネスとしては普通だった。 だからこそ、説得の為に、俺達はその人物 アルフレッドの事を調べ上げた。 そして、その中で、気になる事がいくつか浮上していた。 普通、アルフレッドの愛称は、『アル』か『レッド』と呼ばれる事が多い。 アルフレッドを知る人間は、前者を親しみを込めて 後者を皮肉を交えて呼んでいた。 それは、アルフレッドが金髪に青い瞳を持っていたからだった。 そして、彼には日本に留学経験があり 丁度、姫華様の話とも、つじつまが合うのだ。 アルフレッドは、『ブルー』かもしれない。 もし、それが本当なら、旦那様はアルフレッドを殺すかもしれない。 俺はそれが心配だったのだ。 そして結局、『どうしても行く』と言う旦那様と俺は一緒に海外出張に出かける事になった。 その間の祐也の世話は、父に頼む事にした。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |