《MUMEI》

でも‥。

≪ドクン‥ッ≫

アカン‥‥

駄目や‥。

足竦んでもうてこれ以上近付かれへん‥。

「〜〜〜〜〜〜‥」

「小坂さん?」

「ぅわあっ」

図書委員の宮下っ‥。

「どうしたの〜?」

「ぇ‥、ぁ、ちょっと本読みに来てん‥」

「そっかぁ、ゆっくりして行ってね〜♪」

「うん、おーきに‥」

ウチはギクシャクしながら‥

本棚の反対側に隠れた。

そこからちょこっと覗いてみる。

≪ドキ‥≫

あいつが下向いてへんかったら確実に目ぇ合うてまうとこやった‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫