《MUMEI》

「先生!!!
偉くなんかなんなくたって、僕は自力で空を見に行きます!!!」

 そう高らかに宣言し、回れ右をして全力疾走して行った。

「あっ、ちょっと!

…ふぅ、困っ子ねぇ…。」
 瞬く間に小さくなっていく彼の背中を見て、先生はため息をついた。



≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡


 花歌を歌いながら、軽快に走っていく小麦色の髪をした少年・ヴァイス。

 ふと、彼の目にあるものが映った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫