《MUMEI》
チェック・メイト
『ネイト・リバー…


…キラが指を鳴らすのを合図にドラミを射殺する。


…その後、自殺。』



しずかがかざす黒いノートのページには、そんな一文が記されていた――…。




「…嘘ッ……嘘よッ!…


…しずかさんが……こんな事する筈ない…!」



未だ、しずかの豹変を受け入れられないドラミがいた…。





―――…だが……



―――…カチャッ……。



「…うっ…!」



固く冷たい金属の感触が後頭部に押し当てられると、その耐えがたい現実は、否応なしにドラミを現実逃避から呼び戻した!





その金属の感触の正体は、38口径の銃口――…。





そして、その銃を構えているのは――…

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