《MUMEI》

「ウサギじゃなくて、ドラゴン。」


「分かったウサギだな。」


「違うウサギじゃない、超リアルなドラゴンを頼むぞ!」


「分かった分かった、超可愛いウサギだな。」


綺嘉は塁羅に背を向け、歩きながら言った。


「だから違うドラゴンだ、こら聞いてるのか綺嘉!」


綺嘉は馬に跨った。


「はいはい、ちゃんと聞いてますよ。じゃあ行ってくるからな。」

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