《MUMEI》

『どうだ決まったか?』


「あっうん、叶えて欲しいって言うか、欲しいものがある。」


塁羅は恥ずかしそうに、顔を真っ赤にして言った。


『欲しいもの?何が欲しいんだ?』


塁羅はこっちへと来いと、手招きした。


紫吾は椅子から立ち上がり、塁羅に近づいた。


「耳をかせ。」


紫吾は塁羅に耳を貸した。


塁羅はごにょごにょと、紫吾に欲しいものを伝えた。

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