《MUMEI》

「子供ハ学校ヘ行ッテイル時間ダゾ。」

「…ヤバ〜。(汗)」

 ゆっくりと振り返るヴァイス。

 そこにいたのは、青い目・青い服装の身の丈が彼の倍はある人型ロボット――――――。

「ポリツァイだ。」

 途端に駆け出す彼を、逃がすまいとしてポリツァイが追いかける。



 ポリツァイを振り切ろうと、建物の間をジグザグ走るヴァイス。

 そこで彼は街の地下へと通じる、狭い通路の入口を見つける。

 彼はそこにかかるネットを外し、中へ入っていった。

「へへ!ここまではついて来られないだろ!」

 通路の外の青い二つの光に向かって言った。

「……。」

 体の大きなポリツァイは成す術もなく、黙って通路を覗いていた。

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