《MUMEI》 (こいつ、何て力だ) 祐也が必死になって実力以上の力を出したのか それとも、俺が油断しすぎたのか その、両方か とにかく、わけがわからないまま俺は祐也に押し倒されてしまった。 「ンッ…ンーッハッ…」 「ハァ、ハア……」 祐也の柔らかい唇と熱く絡み付く舌がようやく離れた。 (いい加減、気付いたか?) 俺と旦那様は全く似ていない。 普通だったら、間違えるわけない …はず。 「っ…おい!」 ビッ! (だからその力をどこに隠してたんだ!?) 俺のシャツを力任せに破る祐也に俺は目を丸くした。 ボタンもはじけとび、俺の胸や腹が 次の祐也のターゲットに決まったらしい。 「オイ、コラ!…ッ…や、め…」 祐也は俺の首筋や鎖骨に強く吸い付きながら、空いた手で肋骨を撫で キュッ! 「ッ!」 強く胸の突起を摘んだ。 その後も撫でたり押したりと、刺激を与え続ける。 「こ、の、いい加減に…」 その時 『祐也を傷付けてはいけないよ、忍』 悲しい事に、こんな時にも俺は旦那様の命令には逆らえない事に 今、気付いた。 前へ |次へ |
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