《MUMEI》

「ぃ、頂きます‥」

空腹でも料理を作る気力がなかった私は‥

お言葉に甘えて秋楽先輩のお部屋にご厄介になってる。

「仰山あるでな、遠慮せんとたっぷり食べてや(笑)」

「ぁ、ありがとうございます、いつもいつも‥(苦笑)」

「構へん構へん。せや、リンゴあんねんけど──デザートにでもどや?(笑)」

「ぇ、リンゴですか‥///?」

「あるで〜。この前祖母ちゃんが送ってきてくれたんや(笑)」

「ぇ、じゃあやっぱり‥」

「遠慮いらへんて。祖母ちゃんも喜ぶやろし(笑)」

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