《MUMEI》 袖は少し湿っていた。 「泣いていたんだろ?袖が濡れているぞ。」 「泣いてなんかいない、さっき手を洗った時に濡らしたんだ…。」 綺嘉は塁羅の手首を離し、そのまま塁羅を抱きしめた。 「ごめんな、俺が泣かしちゃったのかな?」 「ち、違う。」 「じゃあなんで、泣いていたんだ?」 「少し昔を思い出しただけだ。」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |