《MUMEI》

私が料理を食べ終わった頃──

先輩がリンゴを持って来て皮を剥き始めた。

「わぁ‥」

凄いっ。

皮が赤いリボンみたいにシュルシュル解けてく。

「真冬ちゃん(笑)」

「?」

「手元にご注目♪」

「ぇ‥」

≪シュルルルッ≫

「えっ!?」

リボンになってる‥!

「ほい、あげる(笑)」

「ゎ‥」

「それから、リンゴもな(笑)」

「ぁ、ありがとうございます‥///」

私は怖々としながらリボンとフォークに刺さった1切れのリンゴを受け取った。

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