《MUMEI》
自信
麻美と2人で、また、街へ 
化粧品売り場まで付き合わされた
 
店員さんに、格好いい彼氏ですねって
 
お世辞でも、悪い気はしなかった
 
俺「彼氏に思われちゃったね」
 
麻美「そりゃそうでしょ、男友達と化粧品は買いに行かないでしょ、普通」
 
そうなんだ…
言われてみれば、そうかも 
麻美「ねぇ、少し歩こうよ」
 
麻美に腕くまれた
 
 
ここは…
エリと来た、プールがある公園だ…
 
麻美「ここのクレープ美味しいんだって」
「おごって」
無邪気な笑顔の麻美
 
俺は、苦い思い出を思い出してた
 
 
麻美「…優斗…まだ、引きずってんの?」
クレープを食べながら、
麻美が聞いてきた
 
プール行ったのも聞いてるだろうから、俺の表情を見て、聞いてきたのかな
 
俺「いや…苦い思い出かな…」
 
麻美「卒業パーティーも来なかったじゃない、」
「エリが居たからでしょ」 
俺「…ん〜、まぁ、そうだけど、エリと会うのが嫌なんじゃないよ…」
「…俺…笑い者になってるし…」
 
麻美「…」
 
俺「女子に笑われるより、辛いなぁ…」
 
麻美「エリ、酷いよね、あんな事まで話さなくても…」
 
俺「入れる前に、終わっちゃったからなぁ…」
「友達も、ゲラゲラ笑ってたよ…」
 
麻美「…変な娘紹介してごめんね…」
 
俺「それなりに、楽しかったし…」
「麻美のせいじゃないよ」 
麻美「だって、しばらく引きこもりになってたじゃない…」
 
俺「…」
 
麻美「あの後、直ぐ、エリ、別れちゃってね、優斗ともう一度、会いたいって言って来たの…」
「…勝手過ぎると思って、エリに、文句言っちゃったんだ…」
 
俺「俺が風邪引いたとき?」
 
麻美「…うん…」
 
俺「それで、変な責任感じて、デートすっぽかして、俺の看病したのか?」
 
麻美「すっぽかしてないよ、ちゃんと断ったもん」
 
俺「麻美、気にしすぎだよ」
「童貞の俺じゃ、どのみちムリだよ、エリは…」
「はぁ…また、凹んできた…」
 
麻美「…」
 
風が冷たく感じた
 
お洒落したって、中身は変わらない
 
なんか、せつないなぁ…

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