《MUMEI》

「んだよソレ!!ひでぇよ!!俺は遊ばれてたのね!!?」

いきなり大声で叫んだ。周りの客に迷惑だしッ!
つか、恥ずかしいしッ!
誤解されんじゃんッ!!


「人聞きのわりぃコトいうなよ!!お前が勝手に襲ってきてんだろッ!!」

周囲の視線は一気に集まり、背中に刺さる。


「いいだけヤらせといて……ふがっ…。」

拓史の口を抑えたのは文弥だった。

「君らなに大声でとんでもないコト言ってんの…汗」


「文弥さん…」

「だって……ッ。ふがッ」
また騒ぎ立てようとした口をすかさず文弥は抑えつける。

「すみません。席ここと離してもらっていいですか?」 と店員に微笑む。
「ではあちらを…。」

店員が指したのは角の席だ。

「じゃあそこで。いくぞ。」

「おいッ…ふざけ……ッ」

また拓史が騒いで抵抗するが、

「はいはいはいはい…」
と文弥がなだめて、力付くて連れて行かれた。

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫