《MUMEI》 危険な教室放課後の教室で、オレは蓮見に近付いた。 『おいっ!蓮見』 オレは、少しビビりながら声をかけた。 『ふっ…』 蓮見は余裕の笑みを見せた。 『うっ…返せよ。』 『え?何を?』 …くそ〜分かってる癖に… 『保健室で〜奪っただろ?オレの…その…』 蓮見が、オレの耳元で囁いた。 『ああ…唇?良かったよ、坂井ちゃんの唇。』 ボッ…! 耳まで、真っ赤になるオレ。 『おまっ…お前…嫌がらせも大概にしろよな!オレなんかに絡んで楽しいのかよ。』 『楽しい!』 …あ、きっぱり言われた。 前へ |次へ |
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