《MUMEI》 「どうしたんだよ!塁羅!」 綺嘉は塁羅を抱き寄せた。 塁羅はうっすら目を開けた。 「少しめまいだしただけだ、大丈夫だ。」 塁羅は自分で立ち上がった。 「塁羅、具合が悪いなら休んでいいんだぞ。」 「こんな時に休んでなんかいられない、こういうチャンスはたぶん最初で最後だと思うから。」 塁羅は部屋へと戻り、椅子に座った。 前へ |次へ |
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