《MUMEI》

綺嘉は寂しそうな顔をした。


ラルンは塁羅をベッドの上に寝かせた。


「綺嘉は、小生意気塁羅のままのが方が良いんですか?」


「なんか塁羅の性格変わったな思っていたけど、俺は塁羅がこのままでも良いんじゃないかと思ってます。」


「それはどうしてですか?」


「初めて塁羅と会った時から感じてた、どうしてそこまで自分を抑え込んでいるんだろうと、

もっと甘えたりワガママ言ったりして良いんじゃないかって、でも今は好き勝手言っている、これが本当の塁羅じゃないのかって。」

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