《MUMEI》

 通路の暗さに目が慣れてくると、迷路のようになっている通路を、カンカン音を鳴らして進んでいった。

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 だいぶ奥まで進んだヴァイス。するといきなり暗闇の中からライトを照らされた。

「〔ヘビ〕!!」

 ライトを照らした相手はヴァイスに叫んだ。

「〔カエル〕。ネロ、眩しいよ。」

 「へへっ」っと笑い、ライトをよける。

 そこには、変わった形のゴーグルを着けたボサボサ頭の少年が。

「遅かったな!」

 ゴーグルを額に押し上げながら、ヴァイスに言うネロ。

 彼の頭の上に乗っている丸っこい生き物・ポルポも、そうだと言わんばかりにピョンと跳ねた。

「ちょっと登れるだけ登ってみたんだ。」

「そんで?」

 ネロは後ろにある通路に入りながら聞いた。

―――だが

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