《MUMEI》
‐陸‐
「───────」

今日

‥僕は学校を休んでる。

熱があるみたいで‥

何となく怠い。

本すら読む気になれない。

ずっとベッドの上で横になってるだけ‥。

何だろう‥。

寂しい。

いつもなら僕は自分の席に座って本を読んでる。

後ろにあいつがいるのをちょっぴり嬉しく思いながら。

なのに今日は違う。

溜め息混じりに寝返りを打つと‥

机の引き出しが目についた。

フラフラする頭を片手で押さえながら起き上がると‥‥‥

僕はその引き出しを開けた。

中には1枚のメモと5枚の封筒。

全部──

あいつが僕に送って来た手紙。

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