《MUMEI》

◇◇◇

すっかり気分が盛り上がってきたあたし達は‥

燥ぎながら色んな花火で遊んでた。

お祭みたいに楽しくて──

でもちょっぴり切なくなる。

花火って──

消えちゃった後が寂しいんだよね‥。

「どうした? 何か心配事でも──‥」

「ううん、ないよ(微笑)」

ただ──

名残惜しいんだ。

こんなに綺麗な光が‥‥

燃え尽きて消えちゃう事が。

でも──

蜜樹君が隣りにいるから‥

あたしは笑顔でいられるよ。

ありがと‥

ほんとに──。

◇◇◇

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