《MUMEI》
絶望
ニアの部屋は、絶望という名の静寂に包まれていた――…。




床に膝まづくドラミと――…




その背後に立ち、銃口をドラミの後頭部に突きつけるニア――…。




二人と向き合うように、どこでも窓を介して冷ややかな視線を落とすしずか――…




その影に付き従うように控える出来杉――…。




そして――……



ドラミやニアの眼には映らないが、出来杉の部屋の隅には死神……リュークの姿もあった…。





―――…カチ…カチ…カチ……




時計の秒針が時を刻む音だけが、5人の狭間で虚しく木霊していた――…。

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