《MUMEI》

塁羅は慌てて起き上がった。


目からは大量の涙が流れていた。


「月快(つきか)君…」


塁羅はぼっそり呟くと、体育座りの体制になり、顔を伏せた。




扉がゆっくり開き、勳羅が入ってきた。



「塁羅?」


勳羅は軽く塁羅の肩に触れた。


「勳…羅…!」

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