《MUMEI》

「ん…」
ビーとうるさい目覚ましの音で目を覚ます。いつもなら音がなる少し前に目が覚めるのに…
昨日はとてつもなく疲れた。
その原因の一つが狭いベッドで俺の隣に寝てる男だ。

「ちょっと!起きてよ。つか、お前ソファーで寝てたじゃないか…なんでここに…」
強く揺さぶって声を掛けるとやっと相手はうっすら目を開けた。

「ん〜」
「って、寝返りを打とうとするな!」
「あ…誰?」
「それはこっちのセリフだ」
そう言うと相手は目を擦りながら答えてきた。

「ん。俺?は…司(つかさ)」
「司か…俺は玲(れい)、櫻木 玲(さくらぎれい)だ」
「きれいな名前、見た目通りだね」
一瞬なにを言われたのかわからなかった。珍しい名前とは良く言われるものの綺麗だなんて、しかも見た目通りだなんて、言われれば混乱もする。

「…何…いってんだ、あんた。どっか打ってるのか?」
「ん?頭は打ってないと思うけど…」
「なんだ?」
歯切れの悪い相手を覗き込んだら突然、ぐぉぉという大きな音がした。
「…お腹すいた」

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