《MUMEI》

昼休みまでに読んでくれるとええんやけど‥。

でも‥‥

今まで書いてきた恋文かて読んでくれたら分かりらへんのに‥

あれを読んでくれるかどうかなんて分からへんやんな‥。

それでも──‥

読んでくれるんやないか‥

なんてつい思てまう自分がおる。

ちらっと前を見たら‥‥

新木は本を開いとった。

今日は何読んでんねやろ。

そない思たけど‥‥

声かける勇気はあらへん‥。

前みたいになるんは嫌やもん‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫