《MUMEI》
悪い男
俺は身体を起こし
のぞみ、の裸の胸をもみながら
 
俺「いい?」
 
のぞみ「…」
 
俺、確信してた、のぞみ、も、ある程度覚悟してたはずだと
 
じゃなきゃ、ミニスカートで来ないよ
 
けど…
 
確かに、昔、好きだった娘だ…
 
でも、今の俺、…
 
麻美のセリフが頭をよぎった
「童貞、食いたかっただけだよ」
 
俺は悪い男なんだなぁ…
 
のぞみ、を、抱き起こした 
俺「止めよう、俺、勘違いしたみたいだ…」
スゲーぶっきらぼうな言い方になっちゃってた
 
のぞみ「…」
 
俺「嫌われたかな?」
 
のぞみ、が首を横にふった 
俺「ちゃんとぶってくれたら、もっと早く止めたのに」
最低のセリフだと、自分で思った
 
のぞみ、たぶん、俺を好きだ
そう、わかってるのに
俺は…
 
のぞみ、が泣き出した
 
のぞみ「…違うの…」
「そうなっても…いいって…思ってたの…」
「…この前も…今日も…」「…でも…でも…」
 
俺はのぞみを抱きしめた
 
俺「泣くなよ」
 
のぞみ「だって…だって…」
 
のぞみ、の頭を、撫でた
 
のぞみ、精一杯の気持ちで、
なのに、俺…
 
ヤル事しか、考えてない
 
最低だな…俺…
 
 
のぞみ、もう、俺と会わないんだろうなぁ
そう、思った

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