《MUMEI》
39.1℃
無我夢中で走り抜けた
あのあと

俺は、熱に浮かされて倒れた。

高熱だ、
七生に触れられた肌がずっと残っているせいか。
それともただの心労か。

体中の血が蒸発するかのような、怠さ。




俺の七生はもう違う。

可愛くておしとやかでまるで漫画や童話に出て来るようなお姫様のモノ……

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