《MUMEI》

「お前に‥?」

「すぐに分かるわ。私にかかればね(微笑)」

「そのすんげぇ自信はどっからくんだか‥」

「美春は占いに関してはかなりの実力者やからなぁ(笑)」

「‥見えた」

「!? 今日はやけに早ぇなオイ‥」

「2年1組‥井村硫」

「ぇ、そいつオレのクラスメイトじゃん」

「そうなの‥?」

「ぁぁ、あんまり目立たねーけど話した事はあるぜ?」

「じゃあ井村君のとこに行かなきゃっ」

≪ぽん≫

「先輩‥?」

「そないに焦らんかて大丈夫や。明日の夕方まではまだ余裕あるし──今ここで不安にさせてもうてもしゃーないやろ?(苦笑)」

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