《MUMEI》

「ダメ?」
「駄目だよ、たのむよ、困らせないでよ」
「……」
「……」

「俺だって本当は一緒にいたいけど無理だよ、ただでさえ勉強ついてけなくて必死なんだから…」

「……日高」

「………グズッ…」

「ごめん!ごめんな!」
「……う゛〜、泣かすな〜!」

「ごめん、わがまま言ってごめん、泣かしてごめん」

引き寄せて、ギュッと抱きしめて、まだ少し湿っぽい髪に顔を埋める。背中を摩って腰を探って、
日高は俺の首に腕を回しながら甘える様にぴたりとくっついている。

「金曜の夜また来て良い?」
「うん、来て、絶対に来て」
「キスしたい」
「して、いっぱいして」
すっかりぐだぐだになった涙まみれの日高をぐちゃぐちゃのベッドに寝かせて、
抱き合いながら唇を合わせ、舌を絡ませあい夢中でキスをして。
ボディシャンプーの匂いにつられ、シャツを捲り上げ肌に唇を滑らせ…

「ダメ、もう!はぁ、まこちゃ〜ん…」
「ごめん日高!もう一回したら帰る!
ごめんな、ごめんな〜!」


バタン!!!


「もうい〜かげんにしろ!ホテル行け!ホテル!!気になって一睡も出来なかったじゃね〜かよ!」

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