《MUMEI》 「アメリカっつったらベースボールだろうが!」 「ベースボール?」 「野球って意味だよ!」 「や、舐めんな!そんくらい分かるけん!!」 「…それより、賢ちゃんがなんで此所にいるんだ?」 「ん?あ、忘れてたっ 俺なあ、再来週試合やねん!」 照れくさそうに話す賢ちゃんの顔には、 少し自信に満ち溢れているように見えた。 「勝算はあるのか?」 「え!なんで?」 「や、今日の蓮翔ちゃん見たいな試合は見たく無いからな。」 「うわっ珍しいなあ! 蓮翔ちゃん負けたん!?」 「負けてねぇし!」 蓮翔ちゃんは頬を膨らませながら、俺を睨み付けている。 だって、本当のことじゃないか。 「まあ、勝算はあるけど?」 「へぇ…。」 「観に来てくれないかな?」 「俺等が?」 蓮翔ちゃんは、驚いて目を見張る。 だが、嬉しそうだ。 まあ、俺もだけど…。 返事は勿論、 「良いぜ!」 前へ |次へ |
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