《MUMEI》

そして今日も千守さんと密談だ。


「千秋兄さんて、誕生日近いんだよね……。
僕と珠緒でサプライズパーティーとか、してみたらどうかな?」

サプライズパーティー……


「す、素敵ですソレ!」

うわあ、友達っぽい!


「ふふ、じゃあ色々と準備もしなきゃいけないよね。愉しみだね。」


「ハイ!」

美味しいお菓子に千秋様のお誕生日お祝い計画、千守さんと居ると楽しいことだらけだ!


「体育館を放課後使う許可を貰ったんだ。当日は絢爛豪華に飾り立てて千秋兄さんを驚かすの。」

な、成る程ー……
千守さん、下準備も余念が無い。

サプライズパーティーっぽいぞ……


「千守さんは大人っぽいですね。」

僕が幼過ぎるせいなのか、千守さんが落ち着いてるのか。


「そうかな。珠緒も無邪気で良い子だよ。」

先生に褒められた気分だ。


「千秋兄さんの驚く顔を見る為に練習しなきゃね。」

千守さんは溢れんばかりの神々しさで微笑む。

流石、千秋様の弟さんだ。

美しくて知的でお兄さん想いだ。

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