《MUMEI》

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「た…だ…い…ま〜。」


 既に就寝している親を起こさないように、忍び足で自室へ向かうヴァイス。


 自室に着いたヴァイスはパジャマに着替え、すぐベットに潜り込んだ。





『それでさヴァイス、一つだけ変なシャフト見つけたんだよ。』



 ふと今日ネロが言っていたことを思い出す。



『人が乗るものなのに、誰も近づかない場所にあるんだ。

それでいて見張りのポリツァイもいない!』


『ひょっとしたらビルの上の階なんかじゃなくて、もっと上の上………

空の真下まで一気に行けるシャフトかも!!』





「ホンモノの……
       空……。」


 ヴァイスは微笑みながらそう呟き、眠りにおちていった。

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