《MUMEI》

「そう言えば今日のバイトトッティーとだ」

「あの人面白いけどたまに
イラっとくるんだよな」



ぽつり ぽつりと
呟いた


それに反応を
するかのように


ちらり ちらりと
ゆっくり重なるように

雪が堕ちてきた


「あっ、雪」

綺麗なんて
あたしの口からは出ない


「これ見たら寒さが倍増するんですけど!」



悲しみを消したいのに
どんどん募って
いくばかり

「やばいっ!マジで遅刻する!!」


しんしんしんしん

音もなく
募って募って募って

真っ白に埋もれて







最後は?



「こらぁ〜神埼ぃぃい!またお前ギリギリかぁっ!」

校門の前で緑一色ジャージをきた禿げ頭が雪の景色に溶け込んでいた。


「すんませーん!今度高い育毛剤買ってあげますんで許して下さいー!」

白い息をはきながら
答えた。


「待てぇぇぇえ!神埼ぃぃい!!説教1時間スペシャル指導だぁあ!!」

「ぇぇぇえ!?ウソッ!喜ぶと思って半分本気でいったんだぞ!?」



後ろから追いかけてくる禿げ頭は般若のようだった。いや、マジで!!

あいつに捕まったら
なにもかも終わりそうな勢いだから死ぬ気で走った。そりゃあもうチータ−なみに。


そのお陰かなんとか時間に間に合った







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「クソッ逃げ足だけは立派なもんだな神埼めぇ…」

「若いですな磯山先生」

「!! 校長!」

「寒いんでもう中に入られたらいいんじゃないんですか?」

「いや、まだ来てない生徒がいたらいけないんでまた校門の所に戻ります」

「そうですか、では頑張って下さいね。禿げ山先せ…………。」

「「……………。」」

「てへッ★」

「いやいやいやいや。誤魔化せれませんからねぇッ!?言いましたよね!?僕のことハッキリ禿げ山先生ってぇぇぇ!!」

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