《MUMEI》

そんな時――…


「…そうだ!」


僕の頭に、彼を葬り去る絶好のシナリオが閃いたんだ。



「…どうせ殺すなら、これ以上ない辱めを与えてから殺してやろう!(笑)


…しずか君のお風呂を覗こうとして警察に見つかり…

…慌てて逃げる途中で、ダンプカーにひかれるんだ!


…出歯亀の汚名を着せられて死ぬのは、のび太の最期にふさわしいよなぁ?…(笑)


…そうなれば、しずか君ものび太の奴に幻滅する筈!……まさに一石二鳥さ…!」



僕は、すぐさま行動に移し、デスノートを小脇に抱えて家を飛び出したのさ――…!

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