《MUMEI》

休み時間になったはええねんけど‥‥‥

何かクラスが騒がしいような気がするんは気のせいやろか‥。

「‥‥‥‥‥‥‥」

やっぱり居心地悪い‥。

囁き声‥。

視線‥。

授業中にあったあの事‥‥

あれのせいで何か色々囁かれとる‥。

「‥‥‥‥‥‥‥」

俯いて拳を握る事しか出来ひん。

新木は大丈夫やろか‥。

あいつは本読んどるんやよな‥。

でも気になる‥。

せやのに顔を上げられへん‥。

ヒソヒソ声はだんだん大きくなって‥

端に座っとるウチにもハッキリ聞こえてきた。

涙が出て零れそうになった時‥‥

ガシッと誰かに腕を掴まれた。

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