《MUMEI》

「先輩──‥」

「ん? 相談やったら喜んで乗ったるで(笑)」

「ぁ‥、あの、じゃあ1つだけ──いいですか‥?」

「1つでも2つでも、遠慮せんと訊いてや?(笑)」

先輩がそう言ってくれたから──

安心した。

「この事件って、ほんとに私達への挑戦ってだけなんですかね‥」

「んー‥断言は出来ひんけど──、でも本気の誘拐やないみたいやな(笑)」

「─────えっと─‥」

「もし本気でそないしよ思たら──噂に便乗なんしーひんと思うで(笑)」

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