《MUMEI》 引っ張られて‥ 引っ張られて‥。 引かれるままに走った。 屋上に着いた時にはもうクタクタで‥‥ それでも新木はまだウチの腕を掴んだまま。 「なぁ、新木──‥」 「──‥、──‥」 「おーきにな、さっき」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「ごめんな‥変な事に巻き込んでもうて‥」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「新木‥?」 訊いても‥ やっぱり何も答えてくれへん。 「先に‥戻ってるから」 「ぇ‥?」 ビックリした。 新木が‥ 喋った。 綺麗な声‥。 初めて聞いた。 あいつの声‥。 前へ |次へ |
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