《MUMEI》

―――…ドンッ…!


「わっ!!」「きゃっ!」


―――…バサッ…!



誰かとぶつかり、デスノートを地面に落としたのは、しずか君の家の近くの街角を曲がった時だった――…。



「あ痛たたた〜…。」


僕は道端にひっくり返り、すり剥いた膝小僧をさすっていた…。



「大丈夫!?出来杉さん!?」



僕を気遣う声に顔を上げると――…


「ごめんなさい。急に飛び出したりして…。

塾に遅れそうで急いでたの…。」



其所にいたのは、しずか君だった…。



そして彼女は、僕が落とした“黒いノート”を拾い上げようとしていた――…!

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