《MUMEI》

それきり…蓮見は黙ったままだ…。


『蓮見…』


『な…何?』


『飯…腹減った。』


『あ…うん、何か持ってくる。』
慌てて、出て行く蓮見。


ギシッ…
…ノロノロとベッドから這い出して〜服を着る。


…身体だるぅ…クッソォ…バカ蓮見のヤツ…

…今の内に、帰ろう…


オレは誰にも会わずに…蓮見の家を後にした。


…と車の前で呆然とした。
『鍵…忘れた…蓮見の部屋だ…』


…戻りたくない…歩いて帰るか…オレのアパートまで…割と近くだし…。


暫く歩くと…アパートの方向が騒がしい…。なんだろ?


オレの横を消防車が〜サイレンを鳴らして通り抜けた。


まさか…な?ダルい身体で早足になる。

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