《MUMEI》
馬鹿コンビ参上!
パタパタパタ…


とても静かな廊下に響くのは、不規則に鳴る
上履きの音だけ。

(よし!教室まで残りわずか!頑張れあたし!!)




そして やっとのこと
教室の前。


「ふぅぅ〜…。」
一呼吸して、息を整える

「おはよう〜!皆さ…」
「んだと?冬馬テメー俺を馬鹿にしてんのか?」

「はッ。馬鹿にしてんじゃねぇよ?ナメてんだぃ!!」


八雲の言葉をさえぎり子供じみた喧嘩を繰り広げるのは、このクラスの馬鹿2人組。


黒く短髪で無駄に背の高い男前だが学ナシ野郎の
山下唯玖(ヤマシタ・イク)

そしてもう一人の
色素の薄い華奢な体つきで、女の子みたいな顔のくせにヨコシマな笑みを見せている野郎が
安西冬馬(アンザイ・トウマ)


「冬馬…。黙って聞いてりゃあいい気になりやがって…お願いだから一発殴らせろ」

  
 「あの〜…」 

「ありゃりゃ?学ナシのアンタが黙るっていう高度な知能があるなんて驚きだねぇ〜」


「おい〜…」
八雲が言っても全く聞こえていない馬鹿2人組。




さすがの八雲も段々苛立ってくるけれど白熱した口喧嘩は、おさまるどころか燃えるばかり。そんな2人に八雲は等々…


「おい、冬馬表でろ…」
「ちょっといい加減にしてくれない――!?お宅等――ッ!!朝からアンタ等の痴話喧嘩なんざ見たくないんだけどぉぉぉ!!」

キレた。



「あぁ!?誰と誰が痴話喧嘩だって!?神埼さんよ」

「はッ。ヘドが出る」

「こっちの台詞だボケェ」




やっと気が付く2人。



「それより、俺達を夫婦呼ばわりにしたんだぜ?こりゃあお仕置きが必要だと思わないかい?山下よぉ…」
えげつないオーラを放ちながら妖しく笑う冬馬。

「ふん。当たり前だろ?」
唯玖も右に同じく妖しく笑う。




何故こんな時だけ双子並みにいきがあうんだ!?





「…え゛!?ぇぇぇえ!!?」

ニヤッ…
「「覚悟しろよ?」」


「ぎゃああああああ」







チャイムと同時に叫んだ叫び声は簡単にもみ消されてしまった。

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