《MUMEI》

バシャバシャ…
『坂井ちゃん…オイ!…真人!真人!…』
オレの肩を揺する…


…ん?蓮…見?誰が〜真人なんて呼んで言いっつったよ…百年はえ〜よ…


頬に暖かい物が落ちる…泣いてんのか?蓮見…まさかな…


ダメだ…ね…むい…。
『………』
そこから記憶がない。


∽∽…∽∽…∽∽…∽∽


『何処だ?ここ…』


目覚めたら、見知らぬ天井だった。


カチャ…
『あっ、起きましたか?坂井先生。』


『たしか〜蓮見の家の使用人さん?』


『はい、右京坊っちゃんのお世話役の、篝(かがり)と言います。』


…って事は、蓮見の家ってか…。結局、戻されたのか…。

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