《MUMEI》
蓮見邸再び
『心配しましたよ〜3日も熱が下がらなくて…。』


『あの…オレ…』


『あ、学校は休みを貰ってますよ、アパートも焼けて大変だし、1週間程頂きました。』


…夢じゃなかったか、現実なんだな。


『さあ、食べて下さいね。そして薬を飲んで安静にして下さいね。』
篝さんが、笑顔で言った。


『いや、オレ、出て行きますよ。生徒の家にご厄介になる訳には、いきませんから…』


ベッドから、降り立ったオレは、フラフラだった。


『無理しちゃダメですよ、坂井先生。大丈夫ですよ、学校の許可も頂いてますから。ここに泊まる事に遠慮はいりませんから…』

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