《MUMEI》

◆◆◆

「だってずうっと難しい顔してるんだもの(苦笑)」

「そんなつもりねーけど」

「でも私にはそう見えたから(微笑)」

「悪戯してる暇あんなら手伝えよ」

「はいはい(苦笑)」

まだおかしげにしながら‥

玖珠は手桶から柄杓で水を掬って木の根元にかける。

≪ぱしゃっ≫

「!? お前っ‥何し‥」

言い終わるより先にまた水が飛んでくる。

無邪気に笑うそいつは‥

まるで悪戯っ子だ。

◆◆◆

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