《MUMEI》 「マジでやんのか‥?」 「当たり前じゃない」 「よう思いつくやんなぁ」 「凄いですね──」 夏芽君の特大の矢には強力な吸盤が付いてるから‥ 美春先輩はそれを利用しようと考えてるみたい。 くさび型に曲げたスプーンをしっかりとくくりつけて── 天井に張り付ける。 ポールの中心をロープで固定したら‥ 上から吊り下げて── 脱出道具が完成した。 「で‥マジでこれで何とかなると思うか‥?」 「えっと──」 「試してみなきゃ分からないでしょ?(微笑)」 「まぁな‥」 「よっしゃ、ほなやろか(笑)」 前へ |次へ |
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