《MUMEI》

「真冬ちゃん、箱──開けてみてくれるか?(笑)」

「ハイ‥」

言われるがまま‥

恐る恐る蓋を開けた。

≪ひょこっ≫

「「「‥‥‥!?」」」

何かが顔を覗かせた。

「ぅ‥‥兎‥?」

≪ぴょーん≫

「わぁ‥!?」

兎はいきなり箱から飛び出した。

「ほ‥本物‥!?」

「ホンマもんや(笑)」

「んで‥コイツ何か役に立つのか‥?」

「癒しにはなるんじゃない?(微笑)」

「癒し‥なぁ‥」

≪ぴょこっぴょこっ≫

「逆に落ち着かねー気がすんのはオレだけか‥?」

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