《MUMEI》

そんな時〜1人の老人が玉津姫の傍へ歩みよった。


『??』


『炭焼きの小五郎をお探しですか?』


『はい。』
玉津姫は、目を輝かせて答えた。


『ワシは、知っておるよ。』


『では…私を炭焼きの小五郎さんに会わせて下さいませ、お願い致します。』


老人は、にこやかに笑うと…
『今日はもう陽も暮れる故に…今夜はワシの屋敷に泊まりなされ。明日、お連れ致しましょう。』
と言って玉津姫を老人の屋敷へと案内した。

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