《MUMEI》 「‥新‥木‥?」 何でか今‥ ウチはこいつの傘に入っとる‥。 こいつと並んで‥。 ≪ドクン‥ドクン‥≫ あんなに煩かった風の音が‥ まるで聞こえへん‥。 聞こえてくるんは自分の鼓動だけ‥。 「どっち」 「ぇ‥」 「‥家」 「さ‥3丁目‥」 答えると新木はその方向に向かって歩き始める。 「ぇ、新木‥ウチここまでで大‥」 『大丈夫』‥ そう言おうとして止めた。 言わん方がええような気ぃしたから‥。 前へ |次へ |
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