《MUMEI》

やっと落ち着いてきて‥‥

恐る恐る横を見た。

新木はただまっすぐ前を見て歩いとる。

「‥ぁ‥」

肩が濡れとる‥。

カバンも‥。

こいつ‥

ずっと待っとったんや‥。

こんな雨の中‥‥

ウチが来るまでずっと‥。

「──おーきに‥」

聞こえてへんかったんか‥‥

「‥‥‥‥‥‥‥」

返事はあらへん。

「新木‥? ‥‥‥」

黙って歩きぃ言われとるみたいで‥‥

話しかけられへんくなってしもた‥。

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