《MUMEI》

「リュッ!…リューク!?」


でしゃばりな死神が先に、ノートの正体をしずか君にバラしてしまったんだ――…!



聡明なしずか君の顔が、みるみるうちに驚きの色に染まる――…!



「違うんだ!しずか君!」


僕は慌てて釈明の言葉を探すが…。



「出来杉さん……この人(リューク)の言ってることは本当なの…?」


まっすぐに僕の心を射抜く彼女の潤んだ視線――…



僕は、全てを見透かされるような彼女の眼差しに、言葉を失い――…



「…う……………うん………。」




…ただ頷くことしかできなかった…。

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