《MUMEI》
愛は会社を救う(3)
「リーダー、一つ教えていただきたいのですが」
私が訊くと、丸亀はさらに怯えた表情に変わる。
「な、何でしょう…」
「古い資料の整理なら、派遣の私より、このオフィスに長く勤められている方のほうが適任ではないのですか?」
丸亀は激しい困惑の表情を浮かべ、ゴクリと唾を飲んだ。
「何かそうできない理由でもあるのですか?」
「実は…」
丸亀は諦めた様子で、ボソボソと事の経緯を話し始めた。
「ここにある資料を整理するには、おっしゃる通りここに長く勤める者の助けが必要です。このオフィスで一番勤続年数が長いのが…」
ここまで言うと、丸亀は急に声をひそめた。

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