《MUMEI》 「ぁ‥、ご、ごめん」 慌ててタオルを受け取る。 新木は席に戻ろうとして‥‥ 一瞬動きを止めた。 「枝折も‥ありがとう」 「‥ぁ‥、うん」 『ありがとう』て‥ ホンマに嬉しい言葉やな──。 そない思てると‥ 新木は本をカバンから出して開いた。 「───────」 新木は本を読み始めると没頭して何も聞こえへんくなるらしい。 あくまでウチの推測やけど──。 ホンマはもっと別の理由があるんかも知れへん。 せやけど今は訊かんとこ‥。 追い詰めてもうてもしゃーないし‥。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |